6月18日のJournal ClubはM2唐木が担当しました。
Zita Groó, Péter Szenczi, Oxána Bánszegi, Zsófia Nagy, Vilmos Altbäcker “The influence of familiarity and temperature on the huddling behavior of two mouse species with contrasting social systems” Behav Processes. 2018 Jun;151:67-72
マウンドビルディングマウスとハツカネズミという対照的な社会性を持つ2種のマウスにおいて、周囲の温度と個体間の慣れ具合がハドリング行動に影響を与えるかどうかを調べることを目的として、種類・環境温度・個体間での慣れの有無の3つの要素からハドリング行動の時間や匹数を比較検討した論文です。マウンドビルディングマウスとハツカネズミそれぞれの社会性がよく現れており、3つの要素全てがハドリング行動に影響していると考えられる結果が示されていた点が興味深かったです。ハドリング行動の評価は、種内の個体間の社会的耐性を測定したり、異なる種の社会性を比較したりするのに適した方法であると予想されます。