稲田大学 体温・体液研究室

ヒトの温度と水に関わる問題を解決する

Waseda University Body temperature and Fluid laboratory

2021/4/16 Journal Club

4月16日のJournal ClubはM2唐木が担当しました。

Rebecca L. Maher, Shayna M. Barbash, Daniel V. Lynch, and Steven J. Swoap (2014) “Group housing and nest building only slightly ameliorate the cold stress of typical housing in female C57BL/6J mice” Am J Physiol Regul Integr Comp Physiol. 2015 Jun 15;308(12):R1070-9.

褐色脂肪組織(BAT)におけるElovl3(脂肪酸伸長に関与する遺伝子)の寒冷誘導性パターンは、マウスの寒冷ストレスやBAT活性化の測定マーカーとなり得るのかを検討した論文です。環境温度(20℃ or 30℃)や飼育方法(個別or集団)、巣材の有無などの条件間でのElovl3の脂肪酸含有量パターンは、伸長酵素のmRNAのパターンに定性的に類似しているという考察が印象深かったです。マウスの低音条件下でのBAT活性化の臨床的関連性については解明されていない点も多いため、実験・研究の推進が求められます。